お酒と蕎麦

LAST UPDATE: 2001/1/20

会津酒蔵巡り 『飛露喜』と『天香』と蕎麦
ついでに『末廣』嘉永蔵と『大和川』北方資料館

廣木酒造 2000年12月初め,酒仲間と会津に忘年会に行きました。
会津は有数の酒どころですので,どこか見学したいと,地元の酒屋さんを
通じて紹介してもらい,会津坂下の『廣木酒造本店』と会津若松の『柏木酒造』の
2軒を訪問することができました。
忙しい時期にも関わらず,親切に対応していただきました。

また,会津は観光蔵も多く,その中から見ごたえのありそうな2ヶ所を訪問しました。

◆なお,この時の蔵元の話を文字起こししたものはこちら


SUB:会津蔵巡り

月桃です。

この時間になって疲れが出て来ました。

会津東山温泉に,会社の連中と利き酒会に行って来ました。
と言っても,今回の私の主な目的は蔵見学でした。

この時期,造りが始まるので,大概の蔵は多忙で見学は断られるのですが,
運良く,地元の酒屋の紹介で「廣木酒造本店」(飛露喜・泉川)と「柏木酒造店」
(天香)の二ヶ所を見る事が出来ました。

朝早く出かけたのはいいのもの,早く着き過ぎたので,猪苗代地ビール館に
寄ったら,皆どこかに行ったりで集まるのが遅れて,結局高速を飛ばして,
時間ぎりぎりに,酒屋との待ち合わせ場所に到着。

昼休みに見せてもらう事になっていたので,急いで会津坂下に出発。
昔の越後街道沿いにある町屋が,そのまま蔵になっている。
居間の脇の通路にも米袋が山積み。
せまい釜場で翌日の浸漬作業中でした。

33歳の杜氏兼代表取締役社員の廣木健司さんに案内してもらって狭い蔵をざっと見学。
まだ仕込みが始まったばかりで,もろみらしくなっているは普通酒だけ。

しかし,これが品温14度という低温で27日もかけていると言う!
本人によれば,キレが悪くて長引いてしまったら,たまたま良い方向になったと言う
が,基本的に吟醸の造りに近い。普通は16度くらいで2週間程度でやっつける
のに。
結果的に良いものが出来たので方向としては間違っていないが,設計通りに出来な
かったのは失敗と自分にも厳しい。

廣木では,製造量としては特定名称が7割。しかし普通酒は水増しするから半々
くらいになるそうだ。やはり地元では普通酒が売れる(安いから)ので,地元
向けは,昔ながらの泉川として出している。
作りで五百石,課税石数で七百石だそう。

熱意があって,色々と面白い話を聞く事が出来た。
店頭には泉川しか並んでなかったが,遠来の客が請えば,飛露喜も売らざるを
得ないと言っていた。
しかし紹介してくれた酒屋に悪いかと,買わなかったら,実は酒屋には泉川し
かないのであった(^^;

◆蕎麦の坊

昼飯を食う時間がなくならないように,40分くらいで切り上げ。
酒屋の勧める「こだわりおやじの蕎麦屋」に行く事に。

七日町の一角に民家を改造したような店。
いきなり「禁煙の店」の看板。
注文して待つ事しばし。最初は漬け物少々と蕎麦の実の炒ったもの。
それを食べて待つと,オヤジの言う,手扶持そばが出て来た。

柚切りになっているそうで,かすかに柚の匂い。
細く平べったい麺は短めだが,たしかに美味い。旨味がある。
ツユの方は,醤油が勝ったしょっぱい味で今一つかと思ったが,高遠(あざぎ大
根)を入れるとやわらいで丁度良い。

蕎麦の味を壊すからと長葱と山葵は出ない。

自慢の玉子焼きも食べ終った頃,オヤジ登場。セクハラのポール牧似。(笑)
とうとうと今の蕎麦は手延べ蕎麦で,全然打っていない。自分は打つ蕎麦を求
めて調べ歩き,修行をして,ついに8割の完成度まで来たと語る。
会津ッぽにしては,べらんめえだと思ったら,20年前に会津に移住する前は江
戸っ子だったそうな。

店の名前は「蕎麦の坊」。電話帳には載せてないそうな。
でも配っているチラシには書いてあるから,クチコミで宣伝して欲しいのかも。(笑)
と言うことで,一応所在地を載せておきます。
柏木酒造 蕎麦の坊 御祭大使館蕎麦の坊
会津若松市七日町1-1
0242-27-2237
11:00-16:00 不定休

ちなみに,「蕎麦の坊」を紹介している,こんなページがありました。



◆満田屋

蕎麦屋を出て,七日町側に出たら目の前が満田屋(みつたや)だった。
さっそく入って名物の田楽を食べる。
と言っても他の人たちは,お味噌や会津名物をお土産に買っていて,
食べたのは私一人でした(^^;
でも,豆腐田楽を一本だけでしたが,美味しかったです。
今度はゆっくりとお酒も飲みつつコースで一通り食べてみたい。


◆天香

さて,このあとに訪れた天香・柏木酒造。
こちらは,まだ作業が始まっていなくて,掃除をしただけ。
おかげで蔵を一回りしたあと,たっぷり利き酒をさせてもらった。
ここの麹室は,例の篠田次郎が昔設計したものだと言う。
銘板には,昭和30年とあったから,40年以上前の話だ。

酒母室は2階になっており,不便そうだが,雑菌の少ないところにしたいため,
そのまま利用しているそう。
もろみは普通はパイプでエア圧送してしまうところだが,やはりパイプ内に
残った汚れから雑菌が繁殖するのを嫌って,木の手桶で運ぶそうだ。
こういう細部に気を使っているのが金賞受賞の秘訣か。

サンプル壜から,昨年の大吟醸,今年の大吟醸,古酒の純米,本醸造などを利
かせてもらった。山田錦を使った大吟醸が一番人気だったが,私的には,ハハ
フブキを使った大吟醸も落ち着いていて旨かった。
ここの蔵元はかなりの利き酒の名人らしい。
ただし,御本人はあまり飲めないとのこと。

仙台から来たというと,五橋の「にぎわいや」にだけ天香が置いて有るらしい
と言う。なんでも篠田次郎の弟が,そこで天香を飲んで上手い酒があると兄に
も教えたそうな。でも昔,自分が麹室を設計しに行った事もあるわけなんだけ
ど。

「にぎわいや」って,八番丁の角のところでしたよね?
なんか小汚い店だったような(^^;
どんな店なんですかと聞かれて困ってしまった。

2200円の蒲鉾をお土産に持って行ったら,本醸造と純米の一升瓶を貰ってしま
った。(^^;
蔵元夫妻の他に老人三人で作っているそうで,わずかに二百石だそうです。
でも,ほぼ毎年金賞を取ってますからねえ。


うう,眠くなってきた。
東山温泉の話と,今日見た観光蔵の話は,また明日。

露天風呂から十四夜の月を見上げたのは気持ち良かったです。

桐屋夢見亭の話しも明日。


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     月桃 sannin 
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SUB:利き酒の続き

月桃です。

仙台も雪が積もってます。
明日の朝が心配。
今日は帰りが遅かったせいか,前回の雪のおかげか,大渋滞は避けられました。
そんでもノーマルタイヤな人がいるんだよね。

◆利き酒

利き酒会は,昼からのお酒でみんな疲れ果てて,飯の後,一休みしてから行い
ました。寝てしまった人もいました。(笑)
10本のお酒を2グループに分けて利いたのですが,さすがに最後は判らなくなっ
てきました。
今回は吐き器に捨てて良い事にしましたが,それでも結構酔います。


◆嘉永蔵

結構早くにダウンした人が多い中,最後の人達は2時半まで飲んでました。
そんなわけで翌日は,さすがに具合悪そうな中,私はあまり飲んでなかったの
で(たぶん3合も飲んでないかも)比較的マシでした。
朝風呂は人がいないので思わず泳いでみたりして。

観光蔵の中では比較的本格的な,末廣の嘉永蔵へ。
嘉永蔵は,実際に吟醸の仕込みにも使っている蔵です。
もともとの蔵元の屋敷と蔵が一体になっているため,外観も見応え充分。
中も結構面白いと思います。

説明してくれたオッチャンは,観光客相手に調子の良い話をしてましたが,
どうせ素人には判らないんだからと言っているくらいで,技術的な話は全く
無し。家具調度の立派さの説明とか。
たしかに徳川慶喜の直筆の額とかあったけど。

試飲はさすがに玄宰は無いものの,一通り飲ませてくれます。
入りませんでしたが,蔵を改造した喫茶店もあって,こちらでは玄宰を飲ませ
ているようです。

ここのあとは喜多方の大和川に行く事になりましたが,昼食に喜多方ラーメン
を食べる気はしないので(私は喜多方ラーメンを全然評価してません),一人
蕎麦屋へ。

◆桐屋夢見亭
桐屋本店でも良かったんですが,折角なので桐屋夢見亭へ。
ここは飯森山通りにある,古い民家を移築した建物です。
入ると,予約客があるらしく,ほとんどのテープルに天ぷらがもってありまし
た。
これだけでも,ちょっと?ですよね。

有名な水蕎麦と,会津頑固蕎麦を頼みました。(権現蕎麦は水蕎麦と同じ麺な
ので止め)ついでに会津名物の「こづゆ」(これは貝柱出汁の汁物)

相席の客が来ましたが,幸い煙草を吸わないカップルだったので助かりました。
正面から煙を吹き掛けられたのでは,蕎麦どころではないですから。

そこへ団体さんの到着。見ればさっき嘉永蔵にいた連中です(^^;
酔っ払いだから,うるさいこと。

おかげで結構待たされて,水蕎麦が出て来ました。
文字どおり,水に漬かった蕎麦です。
その昔,蕎麦つゆなんか無い田舎では,こうやって食べたのです。
麺そのものを味わうのですが,まあまあでした。

続いて頑固蕎麦。間違って向かいの人に出してしまったのを,間違いに気付い
て戻して来ました。(^^;

田舎蕎麦なのですが,細麺です。
こちらも普通に美味しかったです。

感想としては,有名な桐屋ですが,すっかり観光コースになってしまってて,
味を云々する場所では無くなっているようでした。
悪くはないですが,値段の高さを考えると,あまりお勧めではありませんね。
頑固蕎麦は1470円です。

すっかり遅くなって,喜多方まで30分で行くはめになりました。

桐屋夢見亭
会津若松市慶山1丁目14-52 0242-27-5568 火休
11:00-15:30,16:30-20:00

上町2-34にある本店は水休なので,どちらかは開いている。

◆大和川 北方風土館

メインの通りからちょっと入った所にある,大和川酒造の北方風土館は,これ
も趣のある古い蔵です。
中も雰囲気があって,観光コースとしては抜群。
蔵の中に,地粉を使った蕎麦を食べさせる良志久という店もあります。

案内の女性は,立て板に水の説明で,質問する隙を与えません。(^^;
まあ,一日10回以上やってれば,こうなるんでしょう。
地元で作った山田錦も展示されてました。
これで作った吟醸で金賞を獲ったとか。
大和川の吟醸は結構評判が良いのですが,試飲でも確かに良かったです。

ここも一通り全部飲ませてくれます。(古酒除く)
やはり大吟醸2種類が抜群。
でもお金が尽きて来たので,粕漬だけ買って来ました(^^;

ここも喜多方に行かれた際には是非寄るべき観光ポイントです。


◆雪山

大内宿にも行く筈だったのを,疲れてて忘れてしまって,喜多方で解散。
一人になったので,会津まで戻るよりもと419号線を経由したら,磐梯山の中腹
でいきなり雪道に(^^;
山道は閉鎖しており,再び猪苗代方面へ南下。119号線は乾燥していたので,
これを走っていたら,やっぱり山の方は雪道でした。
まあなんとか福島へ抜けて仙台に帰って来ました。

途中,桧原湖なんかを見ると,いかにも北の湖って感じでした。
よく新聞に広告を出している諸橋近代美術館もありましたが,なんかやってない
雰囲気と思ったら,あとで新聞広告を見たら冬季閉鎖中でした。
そんな美術館あるんかいな。
ダリは見たいけど,あそこまでワザワザ行くのは遠いなあ。



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     月桃 sannin 
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00/12/12    01:20:25


参考

桐屋夢見亭
末廣 嘉永蔵
大和川酒造 北方風土館


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