LAST UPDATE: 2002/3/18
1999年の年末,仲間内でやっている泊りの利き酒会の翌日に,蔵見学を行いました。
観光用の蔵でない,生きている蔵を見るのは初めてでした。
残念ながら,時期が早くて阿部勘は酒母が始まったばかりでした。
一ノ蔵は午前中だと,麹の作業が見られるそうです。
<追記>
蔵見学が初めての頃に書いた文章なので,後から判ったことも多いのですが
雰囲気を伝えるためにあえてそのままにしてあります。
ただし明らかな誤りは訂正し,追加情報は註として追加しました。
阿部勘はその後「阿部勘」ブランドで首都圏でヒット中です。
製造の菅井さんにお話を聞く機会がありましたので,その内容は別ぺーじで。
◆蔵見学
松山町の「一ノ蔵」と,塩竃の「四季の松島」の阿部勘を見学しました。
松山町の外れ,南側の山を登った所に「一ノ蔵」の工場があります。
「一ノ蔵」は県内最大手の蔵だと思いますが,さすがに大きい。
見学者用のロビーのようなところまであります。
入った途端に,お酒の良い匂いが漂っています。
工場は,リカちゃんキャッスル同様,周囲の廊下から中を見られる構造。
麹造りの部屋だけでも,かなりの数があります。
ステンレスの壁に清潔そうなテーブル。
麹の温度管理だけは,人間が一晩中,麹蓋を積み替えるそうです。
かなり合理的に作られているのに,麹造りだけは人手でやらないと手作りにならない
と強調していました。
発酵タンクも巨大。高さ6メートルくらい。一本で一升瓶7500本分。
冷房完備で,7,8月の夏休みを除いて年中無休だそうです。
それでも,吟醸は2,3月の厳冬期に作るんだそうです。
杜氏は8人くらいいて,従業員は約80名。
東大を出て,蔵人になった変わり種の若者もいるそうです。
楽しみにしていた試飲は,残念ながら3種類のみ。
一番高い「笙鼓」は出ず。
「大和伝」,「しぼりたて生原酒」,「ひめぜん」だけでした。
販売もしておらず,これは酒販免許のせいかな?
ふもとにある酒ミュージアム売店では色々売っているのですが,月曜は休みでした(^^;
このあと,塩竃の阿部勘に行きました。
4時からと言われていたのに,なぜか1時からの予約の筈と確認の電話が来たりと,
不安が残ります。
行ってみると,これは小さいお店のような事務所で,忙しそうなところにお邪魔してし
まって申し訳ない感じ。
杜氏さんは出張中ということで,純朴そうな蔵人に案内されました。(註1)
ちいさい工場風で,一ノ蔵を見た後だと,すごく狭く感じます。
ここには三菱農機の自動製麹機「杜氏燦(とうじさん)」が入ってました。(註2)
これのおかげで,なんとたったの4人で造っているそうです。
もしかすると県内最小?(註3)
製造量も少ないので,12月はまだ,モトを作りはじめたばかり。
こちらでは,酒母タンクを覗かせてもらいました。(^^;
一ノ蔵では,タンク室への入室も駄目と言っていたのに,ここは小さいだけに,
あんまり気にしてないよう。
吟醸用の精米は勝山に委託しているそうです。
本醸造用は,精米屋に委託。
水は泉ヶ岳の麓にタンクを持って汲みに行くそうな。
なんでわざわざウチに見学に来たんですか?と聞かれてしまいました。(^^;
期せずして,県内最大と最小クラスの蔵を見学することになり,なかなか面白い経験になりました。
どこの蔵も,見学は造りのピークが過ぎた2月以降がベストのようです。
一ノ蔵は午前中ならば,作業風景が見られます。
◆大山酒店
塩竃神社のあたりに,有名な酒屋があったはずと探してみると,それらしい店が。
入ってみると,あるある。
でも良く見ると「磯自慢」は空き瓶だ?
オヤジに空き瓶は品切れなのかと訪ねると,何が欲しいかと言う。
「磯自慢」の純米か純吟あたりと言うと,今は無いが入ったら教えると言う。
とりあえず,その予算があるなら,これを買えと「初亀極吟醸瓢月」(註4)を勧められる。思わ
ぬ出費である(^^;
オヤジ話好きで,酒は静岡が最高であると蘊蓄と写真を見せての説明が始まる。
五大蔵元とは,磯自慢,初亀,醴泉,後忘れた(^^; 黒龍あたりかな。
磯自慢は県内では,ここでしか売ってないとは知っていたが,全国でも20軒しか扱ってな
いのだそうな。どうりで見ないはず。
「醴泉」は名古屋の先輩が,以前に持ってきたことがありましたね。
例の酒屋さんがお勧めなんでしたっけ?
「醴泉」の大吟醸「蘭奢侍」が最高なんですよね。
これも入手困難なお酒ですが,これも勧められました。
さすがに一升7800円なんで買いませんでしたが。
まあ,意見が合わないと鬱陶しいという話もありますが,面白いといえば面白い店ですね。
おっとと,もう遅いので,この辺で。
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月桃 sannin
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註1 平塚さん('02現在31歳)は,杜氏を目指している蔵人でした。
註2 とある筋によると杜氏燦は秋田の能代でも使っているそうです。
註3 その後わかったが,かなり多くの蔵が数名程度で作りを行っている。
三本木の「愛宕の松」も4人だが200石弱。製造量からすると阿部勘の
方がずっと大きい。
註4 初亀はもちろん静岡の代表的な銘柄で,瓢月も甘いけれどもすっきり
爽やかで薫り高い美味しいお酒でした。
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